FU WAN CHOCOLATE（フーワンチョコレート）

広く知られるようになったBean to Bar（ビーントゥバー）。カカオ豆からチョコレートになるまでの全工程を一貫して作り手が担うチョコレートの製法のことですが、また一歩踏み込み、Tree to Bar（ツリートゥバー）を実現しているのが台湾は最南端の屏東（ピンドン）県で持続可能なチョコレートビジネスを展開するフーワンチョコレートです。

▶除草剤、化学肥料、殺虫剤不使用
▶カカオは周囲40㎞以内の契約農家より買付
▶世界に「美食の国、台湾」の食文化を発信すべく、ローカル食材を使用
 

フーワンチョコレートのカカオのこと

フーワンチョコレートが位置する台湾の最南端、屏東（ピンドン）県は、かつて、檳榔（ビンロウ）の産地として知られていました。   ▲檳榔（ビンロウ）の実

「噛みタバコ」に似た使われ方をされ、口腔がんなどの健康被害の恐れがあることから、政府が他の作物の栽培を推奨。代替産業としてカカオやコーヒー豆栽培に取り組む農家が増加。
しかし、生産量の多いアフリカやインドネシアと比べ、人件費、土地、加工費が高い台湾産カカオは「世界一高いカカオ」と称されています。
けれどもフーワンチョコレートはカカオ農家が長期的、且つ、先の見通しを立てることができる利益を確保する為、最低買取価格を保証しています。
 

UPEPOが思うこと

手のひらに乗るサイズのチョコレートに、この価格？と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。

「安いことは良いこと」だけれども、その背景にある労働と対価がフェアなものか、や、作り手の努力に目を向け、高いとは？安いとは？を、立ち止まり、考えることがあっても良いと思います。

日本と同じ、少子高齢化により農業人口の減少が深刻化する台湾ですが、コロナ禍を越えた今、都会から地方に移り住むIターン、Uターン希望者が増えていると言います。

農家の健康・利益を損なわず、作り手がより良いものを作ることができ、私たちが安心して手に取ることができる。世界は少しずつ、変わってきています。いつもとは違う選択をしてみると、別の角度から世界の1ページが見えてくるかもしれません。